昔の徳勝童子は土のもちゐ(餅)を仏にまいらせて一閻浮提の主となる。今の檀那等は二十枚の金のもちゐを法華経の御前にさゝ(捧)げたり。後生の仏は疑ひなし。なんぞ今生にそのしるし(験)なからむ。恐々。 正月十一日 日蓮花押 上の(野)のがうす(郷主)等のとのばら(殿原)