-1498- はく(白)まい(米)ひとふくろ(袋)、いも(芋)一だ(駄)給び了んぬ。抑(そもそも)故なん(南)でう(条)の七ろう(郎)ご(五)らう(郎)どのゝ事、いままではゆめ(夢)かゆめか、まぼろし(幻)かまぼろしかとうたが(疑)いて、そら(虚)ごと(言)ゝのみをも(思)ひて候へば、此の御ふみにもあそばされて候。さてはまことかまことかと、はじめ(初)てうたがいいできたりて候。