大尼御前御返事 弘安三年九月二〇日 五九歳

 

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 ごくそつえんま王の長は十丁ばかり、面はすをさし、眼は日月のごとく、歯はまんぐわの子のやうに、くぶしは大石のごとく、大地は舟を海にうかべたるやうにうごき、声はらいのごとくはたはたとなりわたらむには、よも南無妙法蓮華経とはをほせ候はじ。日蓮が弟子にてはをはせず。よくよく内をしたゝめて、をほせをかほり候はん。なづきをわり、みをせめていのりてみ候はん。たゞさきのいのりとをぼしめせ。これより後はのちの事をよくよく御かため候へ。恐々謹言。

  九月廿日    日蓮花押

 大尼御前御返事