-1497- ごくそつえんま王の長は十丁ばかり、面はすをさし、眼は日月のごとく、歯はまんぐわの子のやうに、くぶしは大石のごとく、大地は舟を海にうかべたるやうにうごき、声はらいのごとくはたはたとなりわたらむには、よも南無妙法蓮華経とはをほせ候はじ。日蓮が弟子にてはをはせず。よくよく内をしたゝめて、をほせをかほり候はん。なづきをわり、みをせめていのりてみ候はん。たゞさきのいのりとをぼしめせ。これより後はのちの事をよくよく御かため候へ。恐々謹言。
九月廿日 日蓮花押
大尼御前御返事