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け(飢)かち(渇)申すばかりなし。米一合もう(売)らず。がし(餓死)しぬべし。此の御房たちもみなかへ(帰)して但(ただ)一人候べし。このよしを御房たちにもかたらせ給へ。 十二日さか(酒)わ(匂)、十三日たけ(竹)のした(下)、十四日くるま(車)がへ(返)し、十五日をゝみや(大宮)、十六日なん(南)ぶ(部)、十七日こ(此)のところ(処)。いまださだまらずといえども、たい(大)し(旨)はこの山中心中(しんちゅう)に叶ひて候へば、しばらくは候はんずらむ。結(けっ)句(く)は一人にな(成)て日本国に流(る)浪(ろう)すべきみ(身)にて候。又たちとゞまるみならばげ(見)ざん(参)に入り候べし。恐々謹言。
十七日 日蓮 花押
ときどの