土木殿御返事 文永一〇年一一月三日 五二歳

 

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 仕り候なり。褒美に非ず、実に器量者なり。来年正月大進阿闍梨と越中に之を遣はし去るべし。
 白小袖一つ給び候ひ了んぬ。今年、日本国一同に飢渇の上、佐渡国には七月七日已下、天より忽ちに石灰虫と申す虫の雨下り一時に稲穀損失し了んぬ、其の上疫々処々に遍満す。方々死難脱れ難きか。事々紙上に之を尽くし難し。恐々謹言

  十一月三日    日蓮 花押

 土木殿御返事